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会社法上、取締役の会社に対する賠償責任が問題になる場合として、主にどのようなものがあるでしょうか。

取締役は会社に対する善管注意義務及び忠実義務を負っており、その懈怠があった場合に損害賠償の責任が生じます。その中には、具体的な会社法上の規制(利益相反規制、競業禁止規制、自己株取得規制等)に反した場合のほか、経営上の判断の是非が問題となる場合、他の取締役や従業員の行為に対する監視責任が問題になる場合などがあります。
任務懈怠責任による賠償責任のほかには、分配可能額を超過する配当等が行われた場合、現物出資財産の額が不足していた場合等の填補責任があります。
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